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【運動会】今年も秋の恒例行事である運動会を開催しました。ロングステイチームと入居チームに分かれて競います。今年の種目は三つ、まずはボールリレーです。よーいスタート!の合図とともに両チーム一斉にボールを渡していきます。早く早くと各チームから必死の掛け声が。白熱した勝負は少しの差で入居チームの勝利です。続いての競技はパン食い競争。ご利用者さまが車椅子に座り、職員の操作でリレーをします。夢中でパンに食らいつくものの、揺れもあってなかなか捕めずもどかしい展開に。それぞれ全力で取り組む姿勢に両チームから拍手が。最終戦は綱引き大会。入居チームの得意分野で逆転を狙います。力自慢の職員同士による白熱の試合となりましたが、入居チームの職員がまさかの連敗。ロングステイ側の優勝となりました。職員、ご利用者さまが一丸となって心地よい汗を流し結束できた今回の運動会イベントも、よき思い出の一つになりました。【体内時間ゲーム】本日は新たな試みとして、体内時間ゲームを行いました。聞きなれないゲームにご利用者さまは興味津々。ストップウォッチの表示を見ずに決められた秒数で止める、という単純なゲームです。目標を三十秒と設定し、順位をつけて競ってみることに。二十秒、二十三秒と惜しい数字に一喜一憂するご利用者さま。「少し早かった」「自分の思ってる時間とズレあるなあ」と結果を見て様々感想が出ていました。今回一番近かったご利用者さまは二十九秒と三十一秒。優れた感覚に職員も拍手で讃えさせていただきました。さて、ご利用者さまに負けじと職員も挑戦した結果は・・・。誤差一秒以内と、職員としての面目を保つ結果にほっと胸をなでおろしたのでした。デイサービス八重桜デイサービス八重桜本店本店先月号で取りあげた「通いの場」についてもう少し詳しくお話します。そもそも「通いの場」(地域の高齢者寄り合い処)は介護保険制度の下で平成二十九年四月から始まった「介護予防・日常生活支援総合事業」の中の「介護予防・生活支援サービス」に位置づけられています。そしてその「通いの場」の運営は従来の介護事業所だけではなくボランティアや民間企業など地域住民の自主的な設営に委ねられています。想定されている参加者は六十五才以上の高齢者なら誰でもということですが、その中には元気な人も、虚弱な人も、なかには要支援認定を受けている人も居ます。よく耳にする「高齢者サロン」の殆んどは元気老人の集りになっていると思います。集会所まで徒歩で行く必要があるからです。問題は自力ではそこまで行くことが困難な人こそ介護予防の為に「通いの場」に参加し易くしなければなりません。この総合事業には二つの柱があります。一つは「介護予防・生活支援サービス事業」で、もう一つは「一般介護予防事業」です。前者の事業の中に要支援の人や虚弱高齢者を対象にした通所型サービスA・Cというのが制度には有るのですが奈良市は行っていません。そして通所型サービスBというのがいわゆる高齢者サロンで自治会主催を中心に市内に百カ所前後あります。ただ開催頻度が月に一回とか、不定期の所が多く、活発なところはわずかです。後者の事業は保健所や福祉会館で介護予防教室や体操などを実施したり、ここでも「通いの場」や地域サロンなど介護予防の啓発を支援するために行っています。現在のところ総合事業の進捗は従来の介護事業者による介護予防訪問及び通所サービス以外の、住民やボランティア等に頼ったサービスの展開はうまくいっていないと思います。総合事業を実施する上での課題として各サービスに共通して担い手の確保、運営資金の問題があります。二〇二〇年NTTデータ経営研究所の全国の市町村へのアンケート調査によると、現在実施していないサービスは今後も「実施しない」が七〇?九〇%になっています。総合事業の広がりは前途多難に思えます。通いの場2西勝康霜月十一月。歳時記にいうように、朝の気温は霜が降りる位にぐんと下がります。暖かい服装でお過ごしください。英語のブルーム(bloom)は開花期・花盛り・元気・健康真っ盛り・顔の健康色という意味です。桜重八Bloom Letter 2022年11月131号