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概要

BloomLetter143

(敬称を略します)俳句教室発表句こころの遊歩道社員投稿欄義父との同居樋口さくら私が夜勤専従という働き方を選んだのは、義父との同居がきっかけでした。義父には軽度の認知症があったのです。主人が日中働いているので、私が日中家にいられるようにし、なるべく義父が一人で家にいる時間を作らないようにしました。いざ同居してみると想像していたより認知症が進んでいました。排泄の失敗は日常茶飯事、賞味期限切れの食べ物をもったいないからといつまでも隠し持っていたり、夜中に冷蔵庫の食べ物を食べ漁っていたり、通販で購入した未開封の健康食品や軟膏等が、タンスの中に大量にありました。私達が処分するように説得しても聞き入れてくれることはなく、言い合いになることもよくありました。また、妄想も強くなり、買ってもいない宝くじが当たったと何故か銀行に電話をしたり、次第に時間も理解できなくなり、深夜に「おはよう。朝ご飯まだ?」と起きてきたり、食事を食べたばかりなのに「ご飯、食べてない。」と催促したりするようになりました。ですが、同居はそれほど長く続きませんでした。私達も大変でしたが、住み慣れた家を離れ、全く違う環境の中で生活しなければならなくなった義父は、もっと大変で辛かったに違いありません。義父の持病が悪化し二ヶ月程の入院の末、亡くなってしまったからです。私達は今になってあの時もっとこうしてあげれば良かった、こういうやり方もあったんではないかと話をし、後悔しています。ですので、仕事では入居者様に寄り添い、後悔の残らないように支援していければと思っています。「ハーブティー&アロマテラピーの効用」という講座を開きました。場所は、L・ファミリーモア八重の家、講師は西裕聖子さんです。季節の変わり目を健やかにお過ごしいただけるように、ハーブティー&アロマテラピーを用いて〝睡眠?のお話をしてくださいました。心を落ち着かせたいときにおすすめなのが、一杯のハーブティーを飲むこと。淹れ立てのハーブティーのリラックス効果はどれも抜群です。特に、カモミールティーは穏やかな鎮静作用で知られ、寝つきをよくするために就寝前にカモミールティーを飲む人も多数おられるということです。お話しの後はポプリ作りをしました。ハーブの女王と呼ばれるラベンダーをベースに、ヒースや虫よけ作用があるレモングラスを混ぜて、ドライフラワーにオイルを添加して完成です。皆さま、お土産に持って帰り、枕元や玄関に置いて利用されたようです。今回の講座はとても好評でした。八重の家通信38良質な睡眠を誰もが暮らしやすい社会藤村俊城私が好きな言葉の一つに「子供叱るないつか来た道、年寄り笑うないつか行く道」というものがあります。私が考える暮らしやすい社会とは、失敗しても周囲がそれを理解し受け入れてくれる社会です。ここが認知症予防の本質だとも考えていますが、記憶障害があっても感情は蓄積されていきます。不快感情が蓄積すればそれが爆発し、感情的な行動が現れ状態は悪化します。認知症の教科書のような書籍は大量に販売されており、その内容は概ね正しく原則論でしょう。しかしそれを二四時間三六五日実践していくことは認知症患者さんのご家族様には難しいと思います。認知症を患った方は的外れな事を言われる時もありますが、ご家族様にはまず、ぜひご本人様の行動を受け入れ、犯罪にならないのであれば許してあげて欲しいのです。風邪をひいている子供に「熱なんて出してっ!情けないわね!」とは言わないはずですよね。認知症予防あれこれ7新しい自分が見たいのだ――仕事する陶芸家河井寛次郎軒先に大根干して日々細る磯野弘子日本の冬をゆっくりと味わいましょう初雪や生駒山にも薄化粧大城聖三冠雪は壮大で綺麗ですねだんだんと日暮れるの早い立冬か田中鶴太郎冬支度しないとダメですね扉開け鮮やかな山茶花目が覚める廣川菊代玄関に咲く山茶花がお好きだったようです立冬や朝の冷気に衿立てる大瀧欣子少し寒くなった朝の光景が目に浮かびます紅葉の葉鮮やかにうつす初霜かな塩見尚登鮮やかな赤色、黄色と紅葉の綺麗な季節がやってきましたね発行元株式会社八重桜〒630-8113奈良市法蓮町410番地の2