ブックタイトルBloom Letter 2020年8月105号

ページ
3/4

このページは Bloom Letter 2020年8月105号 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

Bloom Letter 2020年8月105号

かの時に我がとらざりし分去(わかさ)れの片への道はいづこ行きけむ美智子上皇后陛下先月号で、国が進めるCCRCという高齢者コミュニティをダウンサイズした形で「シルバービレッジ構想」を提案しました。「CCRC」は一九七〇年以降、「ビレッジ」は二〇〇二年以降いずれも米国で普及している高齢者にセフティーネットを提供するシステムです。前者は「継続したケア」という理念に基づいて、加齢と共に移り変わる高齢者ニーズに応じて住居、生活サービス、介護、看護、医療サービスなどを総合的に提供していくシステムです。それに対して後者は、高齢者のコミュニティベースの草の根の取り組みがあって、メンバーは自宅で暮らしながら様々なイベントに参加し、ネットワークを広げることが出来ます。特徴的なのは、ビレッジメンバーの自立と安全を大切にしていることです。メンバーは「病院や買い物に行きたい」「電球を変えたい」「書類を書くのに手伝いが必要」といった用事が出来た場合、ビレッジに助けを求めることが出来ます。私が提案したいのは、「ビレッジ」のような助け合いのある、そして「CCRC」のような自立型住まい、支援型住まい、介護型住まいと入居者の健康レベルに応じて三つのレベルの住まいが用意されている集落です。その集落の規模は、地域包括ケアシステムの「地域」が意味する中学校区規模では広域すぎるのではないかと思います。(仮称)シルバービレッジ構想Ⅱ西勝康デイサービス八重桜平城【カレンダー作り】来月の風物詩を描いたカレンダー作りは毎月好評です。今回は、「盛夏の候」たけなわの八月を「かき氷を食べた子供たち」をモチーフに描きました。「ミルク」「イチゴ」「宇治金時」など、夏祭りや盆踊りで、家の軒端で風鈴の音を聞きながら食べた懐かしい味。皆さま、童心に戻って、ご自分のお好きな味を語り合い、思い出話もはずむひとときでした。八月は、夏祭りのイベントも予定されており、とても楽しみですね。【映画鑑賞】今月の映画鑑賞は、昔懐かし「松竹新喜劇」をご覧頂きました。かつての天外・寛美師弟が舞台で演じる絶妙の泣き笑い。この二人の芸人の名前を聞いて、映像がはじまる前から、お顔をほころばせておられる方々もおられました。皆さま、当時の新喜劇の独特の雰囲気を堪能されると共に、この「泣き笑い」の感動を、ご自分の人生にも当てはまるものであるかの様に、噛み締めておられるご様子でした。【初夏に向けての風鈴つくり】今月の工作は〝風鈴つくり〟に挑戦しました。風船を膨らませ、そこにボンドを溶いた水で和紙を貼っていきます。数日乾かし和紙が固まったところで、中の風船を割って鈴をつけると風鈴の完成です。気温も湿度も高くなり、ムシムシとするこの時期。自然の〝風〟を利用して音色を奏でる風鈴だからこそ味わえる〝涼〟というものがあります。みなさん一生懸命とりかかっていただき、それぞれの個性のある素敵な風鈴ができ上りました。目に見えない風も風鈴の音色を通して感じてみてはいかがでしょうか。こころの遊歩道