ブックタイトルBloom Letter 2020年10月107号

ページ
3/4

このページは Bloom Letter 2020年10月107号 の電子ブックに掲載されている3ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

Bloom Letter 2020年10月107号

十月一日にファミリーモア八重桜西奈良館がオープンする運びとなりました。この有料老人ホームの特徴は全居室が二十五m2の広さで二ベッドを入れても十分ゆとりがあります。それもあってかご夫婦での入居が二十九室中七戸もおいでになります。一般的な有料老人ホームでは二人入居できる部屋は多くないのが普通です。それは二人(夫婦)での入居者が集まりにくいために事業者側が二人用の居室を作りたがらないので、そもそも供給量が足りないのだと思います。世間では老々介護、認々介護が社会問題になっているにもかかわらず何故入居希望が少ないのでしょうか。いくつか理由が考えられます。まず、夫婦どちらかが比較的自立度が高い場合、日常の生活環境の変化を望まないこと。特に掛かりつけの医療機関や馴染みのスーパーから遠くなることに抵抗があります。しかし何よりも夫婦で施設に入ると相当な経済負担が掛かるだろうという先入観があるのでしょう。実際に高齢者無職世帯の可処分所得が年間二百万円弱であることを考えると従来の有料老人ホームでは一人分にしかなりません。今回、八重桜では業界の常識を覆すような料金設定を提案しました。弊社では当たり前の「所得段階対応型料金制度」をご夫婦入居にも当てはめることにより、軽料金を実現した結果七組のご夫婦の入居となりました。全室の二十五%がご夫婦というのは余りないことだと思います。これからも多様なニーズに応えられるように知恵を絞ってまいりたいと思います。夫婦で入居西勝康デイサービス八重桜平城【楽しみの夏・秋の合同祭りの開催】八月も終わる頃、一足遅い夏祭りとなりました。午前中は、スタッフが順々に、カラオケで自慢の声を披露する中、昔ながらの射的、玉入れ、金魚すくい。引き続いてのビンゴゲームでは数字とのにらめっこの後、景品を手にニッコリ。昼食はスタッフと一緒にお好み焼きをほおばる楽しいひと時でした。午後は、盆踊りやスタッフによる二人羽織で一層雰囲気が盛り上がり、童謡「村祭り」を全員で合唱。「今年も豊年満作で・・・」の光景は、やっぱり秋祭りですね。一足遅れた分夏と秋が重なり、ご利用者様とスタッフが一体の「夏・秋の合同祭り」となった楽しいイベントでした。【みんなで共同したちぎり絵】ちぎり絵は、色とりどりの紙を小さくちぎっていく作業から始まります。今回のテーマは、秋にちなんだ漢字の「紅」と「葉」で、大きな画用紙に書かれたこの二文字を、ちぎった色紙で浮かび上がらせていきます。文字の線からはみ出さない様に、一枚一枚、丹念に貼っていかねばならず、お一人おひとりの集中力と他の方々との連携が必要です。最後は、皆さまが心を一つにして出来上がった作品を掲げて、笑顔で記念撮影しました。どこからか童謡「もみじ」の歌声が聞こえ、皆様もご一緒に歌われる中、秋の到来を感じさせるひと時でした。【ご利用者様と一緒に祝う敬老の日】毎年、スタッフ一同が人生の先輩であるご利用者様への感謝と尊敬の念を込めてお祝いする「敬老の日」です。今年は、十名もの方々が喜寿や米寿などの「長寿の祝い」を迎えられ、数え九十九歳の「白寿」の方もおられました。記念撮影の後は全員で「旅愁」「ふるさと」の歌を合唱。故郷の思い出の場所は、その人の心の中に残り続けます。歌を唄いながらお互いが感動しあい、皆さまとスタッフが年齢を越えた「共感」を感じ取る雰囲気が生まれました。スタッフからご利用者様への尊敬、ご利用者様からスタッフへの信頼を分かち合えるイベントになりました。こころの遊歩道疲れた人は、しばし路傍の草に腰を下ろして、道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くはいくまい。イワン・ツルゲーネフ(ロシア文学の文豪)