ブックタイトルBloomLetter116

概要

BloomLetter116

六月も下旬になり、八重の家の皆さまも、スタッフも一回目のコロナワクチン接種も済んで新型コロナウイルスに対する免疫獲得に一歩進みました。心なしか皆さまの顔に生気が戻って来たように感じます。そして季節の移ろいとともに庭の木々のこずえも生き生きと力強く緑をみなぎらせ光沢を帯びています。その傍らにはカサブランカが、桔梗が、ヒメイワダレソウが競うように咲いています。庭を造ってまる三年でしっかりと根付いてくれて安堵しているところです。もともとここの地面は庭木には適していなかったので一メートルくらい掘ってよい庭土に入れ替えたことと、造園屋さんに管理をお願いしていることが功を奏しているのだと思います。この庭が少しでも入居者の皆さまの癒しになれば嬉しいと思います。社員投稿欄「娘の成人式」長南沢子世の中がコロナ禍で、様々な事が自粛や規制となりました。今年一月、娘は成人式を迎えることを楽しみにしていましたが、半ば無理だろうと諦めていました。しかし、多くの自治体が厳戒態勢を取りながら安全に配慮して一生に一度の成人式を行ってくれました。コロナ禍で開催する英断をしていただいた事に感謝した新成人たちも、密を避けて成人式からコロナ感染が広まらない様にしよう！と携帯電話で連絡をとり合っていました。成人式当日、やはり振り袖姿の娘を見て目頭が熱くなりました。成人を迎える本人たちも自分たちからコロナを広げない！と気をつけた甲斐あって、成人式からのコロナクラスターは起きませんでした。新成人皆が大人としての自覚を持った特別な成人式だったと誇らしく思いました。何かと不自由も多い中、やるときはやる！若者たちが居る事に頼もしさを感じ、忘れられない日になりました。八重の家通信14夏の庭西勝康こころの遊歩道夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし、故に、夢なき者に成功なし、思想家吉田松陰俳句教室発表句（敬称を略します）水鉄砲昔は孫と遊んだな牧山ツヤ子夏は水遊びが楽しいですねいつかまた花火大会行きたいな福嶋初子大きな花火は身体で音を感じるので凄いですね新緑にみなぎる力スタッフの底力土田瑞枝皆さまの笑顔とともに元気いっぱいのスタッフ達です朝顔やすがしき子等が学び行く大城聖三朝の通学時間帯のこども達の元気いっぱいの姿が浮かびます幼き日スイカ畑で遊んだ日森岡榮子多分、スイカ畑でいたずらしながら遊んでいる面影が…金魚を狙う猫の目光輝く森岡榮子かわいい猫のキラッとした表現が上手く表現されていますね馳せ走るのひとりごと食の匠蓴じゅんさい采別名ぬなわ西勝康夏の前菜にはよく使われる食材です。一般には赤出し味噌汁に使われることの多いヌルりとした水草の新芽のことです。日本料理では、夏になると酢の物仕立で小さなガラス食器で前菜の一品として梅肉を添えて供されることが多いです。夏の季語にもなっています。「蓴（ぬなわ）採る日がな己の影の中」（桑原晴子）私は涼しげなギャマンの小器の蓴采を、前菜の八寸皿に盛り付けると夏が来たなぁと感じていました。懐かしい記憶が思い出されます。発行元株式会社八重桜〒630-8113奈良市法蓮町410番地の2